日程・参加費
行きたい数:42
団体紹介
武井一仁
三國清三氏のオテル・ド・ミクニにて22歳の若さで製菓長就任。パリのホテル・リッツで修業後、足利市にパテスリー、レストラン等を開業。包括的食育家としても広く活躍。
行き先
埼玉福興㈱ クラリス農園(埼玉県熊谷市) ※集合場所:熊谷駅東口ロータリー [ 地図を見る ]集合場所へのアクセス
【集合場所】
JR熊谷駅 東口ロータリー
JR熊谷駅 東口ロータリー
特徴
1 . 武井シェフが贈る、オリーブづくし青空昼食会!
オテル・ド・ミクニの元製菓長、クラリス農園産オリーブの商品開発を行う、武井シェフが贈る青空昼食会!オリーブリーフパエリア、オリーブケーキ、オリーブティーなどここでしか味わえない逸品をご賞味あれ!
2 . とれたてオリーブの搾油体験!オリーブ講座!
とれたてオリーブがエキストラバージンオイルになるまでを学ぶ搾油体験!オリーブオイルソムリエの須永氏のレクチャーの下、オリーブの魅力に迫ります。ジュースのような感覚と言われる搾りたてを味わう貴重な機会。
3 . これからの障がい者支援を考える。
長年障がい者の雇用の創出を目指してきたクラリス農園新井代表、オリーブ畑のプロデュースを進める須永氏、オリーブの商品化を手掛ける武井シェフの理念を聞き、これからの障がい者支援の課題と可能性を考えます。
行程
10:00 熊谷駅集合 東口ロータリー
10:40 クラリス農園着
11:00 導入「オリーブオイルソムリエによるオリーブ講座」(須永公人氏)
11:30 移動準備、休憩
11:40 とれたてオリーブ搾油体験 前半
12:10 食事会場移動
12:20 ルクールハートプレゼンツ「オリーブづくしの青空昼食会」(武井一仁シェフ)
※雨天時室内
13:50 とれたてオリーブ搾油体験 後半
14:30 「ソーシャルファームの実践と障がい者支援について」(クラリス農園 新井利昌代表)
15:00 「オリーブの商品開発を通じて思うこと」(武井一仁シェフ)
15:30 意見交換会「ソーシャルファームの課題と可能性」
16:10 終了
16:50 熊谷駅解散
10:40 クラリス農園着
11:00 導入「オリーブオイルソムリエによるオリーブ講座」(須永公人氏)
11:30 移動準備、休憩
11:40 とれたてオリーブ搾油体験 前半
12:10 食事会場移動
12:20 ルクールハートプレゼンツ「オリーブづくしの青空昼食会」(武井一仁シェフ)
※雨天時室内
13:50 とれたてオリーブ搾油体験 後半
14:30 「ソーシャルファームの実践と障がい者支援について」(クラリス農園 新井利昌代表)
15:00 「オリーブの商品開発を通じて思うこと」(武井一仁シェフ)
15:30 意見交換会「ソーシャルファームの課題と可能性」
16:10 終了
16:50 熊谷駅解散
[食事]
朝食:×
昼食:◯
夕食:×
[宿泊]
宿泊なし
問題意識
障がい者支援というと何を考えるだろうか?障がい者と交流すること?ボランティアとして関わること?たしかにそうした経験を通じて障がい者の生活世界を具体的に知り、思いやりの気持ちを養い、自分なりに支援を考えることも重要だろう。
しかし、そうした支援から生まれる関わり合いはどこか同情や義務感を伴うものとなったり、実際には長期的で具体的な関わり方が分からなかったりするのが実情ではないだろうか。
「障がい者だから」という理由で助ける/助けるべきというのは、必要な優しさや配慮とも呼べるが、支援する側にとっても負担を強いるものとなり、足を踏み入れにくいところがある。そうした支援は、政治や経済の水準においても、社会保障関係費の増大が財政を圧迫する現状の下で限界を露呈し、また、企業間では法律で義務付けられた「法定雇用率」の達成自体が目的化する中で次第にそれを形骸化させているなど、どこかゆがんだ方向へ曲げられてしまっている。
こうした現状は、もちろん、障がい者本人にとっても望ましいものとは言えない。「障がい者だから」という周囲からの同情や義務感が先行してしまうばかりに、障がいを抱えていても特定の領域や仕事においては健常者と変わりなく十分な能力を発揮でき、確かな品質の商品の提供や働きを見せることが出来るという事実が見えにくくなってしまっている。十分な価値を認められるモノを提供できるのであれば、それはもはや「障がい者だから」という理由は必ずしも関係ないはずだが、現状では、本来の価値以上に安価で販売されていたり、契約社員や非正規労働といった雇用形態の下で不安定な就労状況に置かれていたりする場合が多い(2013年時点の障がい者の平均月収:13,000円)。
もっと支援する側にとっても、支援される側にとっても楽しさや魅力が伝わる関わり方があれば、この社会全体で障がい者、健常者共に生きていきやすい環境を作ることが可能なのではないだろうか?
美味しく楽しい障がい者支援。ここ数年注目されている「農福連携」という取り組みにはそうした双方にメリットのある共生の可能性が示されている。
障がい者の自立促進や、健常者と障がい者の間の生活条件の隔たりを埋めるノーマライゼーションの理念に基づく「農福連携」の実践は、「農業」を通じて障がい者を雇用し、経済的自立に加え、「働く」という行為を通じて他者と協力し社会と繋がる機会を提供する、包括的な支援となっている。
本ツアーで訪れる埼玉福興株式会社のクラリス農園は、農業を通した障がい者の自立を目指して数種類の野菜栽培に取り組み、新しい地域ブランドの提案という観点から10年前にオリーブの栽培を開始し、長きにわたって障がい者の雇用の場を創出してきた。「障がい者が一生懸命作っているから」といった同情に頼って農産物を売るのではなく、オリーブオイル、オリーブ茶やせっけん、化粧品など消費者が魅力を感じ価値を認める一品となるよう様々に趣向を凝らして商品開発を続けて来ている。いずれは「オリーブのお花見会を開きたい」との想いで、オリーブの木をきっかけに地元の人たちと障がいを持つ人たちを繋いでいくという地域的な広がりを持った働きかけも構想している。
そんな農福連携の取り組みに力を尽くすソーシャルファームの実践について学ぶ本ツアーのガイド役を務めるのは、クラリス農園のオリーブプロジェクトの責任者を務め、オリーブティー、オリーブリーフを使った数々のスイーツの商品開発に深く関わる武井一仁シェフ。武井氏は、「オリーブといえばオイル」という既定概念にとらわれず、高い抗酸化作用を持つ薬効成分としてのオリーブリーフの機能性に着目し、クラリス農園の有機栽培オリーブを使いながら、世間にオリーブの新たな価値と魅力を広く伝えている。そうして市場に販売することが、同時に、ソーシャルファームに雇用の機会を生み出し、障がい者の安定就労へと繋がる。本ツアーでは、武井氏の振る舞うここでしか味わえないオリーブリーフパエリア、オリーブケーキ、オリーブティーを満喫しながら、同氏のオリーブの商品開発に懸けた想いとオリーブの新たな魅力に迫る。
オリーブの美味しさとオリーブ畑でそれを味わう楽しさに触れながら、その先に障がい者との共生、より良い支援の可能性について考えてみませんか。
しかし、そうした支援から生まれる関わり合いはどこか同情や義務感を伴うものとなったり、実際には長期的で具体的な関わり方が分からなかったりするのが実情ではないだろうか。
「障がい者だから」という理由で助ける/助けるべきというのは、必要な優しさや配慮とも呼べるが、支援する側にとっても負担を強いるものとなり、足を踏み入れにくいところがある。そうした支援は、政治や経済の水準においても、社会保障関係費の増大が財政を圧迫する現状の下で限界を露呈し、また、企業間では法律で義務付けられた「法定雇用率」の達成自体が目的化する中で次第にそれを形骸化させているなど、どこかゆがんだ方向へ曲げられてしまっている。
こうした現状は、もちろん、障がい者本人にとっても望ましいものとは言えない。「障がい者だから」という周囲からの同情や義務感が先行してしまうばかりに、障がいを抱えていても特定の領域や仕事においては健常者と変わりなく十分な能力を発揮でき、確かな品質の商品の提供や働きを見せることが出来るという事実が見えにくくなってしまっている。十分な価値を認められるモノを提供できるのであれば、それはもはや「障がい者だから」という理由は必ずしも関係ないはずだが、現状では、本来の価値以上に安価で販売されていたり、契約社員や非正規労働といった雇用形態の下で不安定な就労状況に置かれていたりする場合が多い(2013年時点の障がい者の平均月収:13,000円)。
もっと支援する側にとっても、支援される側にとっても楽しさや魅力が伝わる関わり方があれば、この社会全体で障がい者、健常者共に生きていきやすい環境を作ることが可能なのではないだろうか?
美味しく楽しい障がい者支援。ここ数年注目されている「農福連携」という取り組みにはそうした双方にメリットのある共生の可能性が示されている。
障がい者の自立促進や、健常者と障がい者の間の生活条件の隔たりを埋めるノーマライゼーションの理念に基づく「農福連携」の実践は、「農業」を通じて障がい者を雇用し、経済的自立に加え、「働く」という行為を通じて他者と協力し社会と繋がる機会を提供する、包括的な支援となっている。
本ツアーで訪れる埼玉福興株式会社のクラリス農園は、農業を通した障がい者の自立を目指して数種類の野菜栽培に取り組み、新しい地域ブランドの提案という観点から10年前にオリーブの栽培を開始し、長きにわたって障がい者の雇用の場を創出してきた。「障がい者が一生懸命作っているから」といった同情に頼って農産物を売るのではなく、オリーブオイル、オリーブ茶やせっけん、化粧品など消費者が魅力を感じ価値を認める一品となるよう様々に趣向を凝らして商品開発を続けて来ている。いずれは「オリーブのお花見会を開きたい」との想いで、オリーブの木をきっかけに地元の人たちと障がいを持つ人たちを繋いでいくという地域的な広がりを持った働きかけも構想している。
そんな農福連携の取り組みに力を尽くすソーシャルファームの実践について学ぶ本ツアーのガイド役を務めるのは、クラリス農園のオリーブプロジェクトの責任者を務め、オリーブティー、オリーブリーフを使った数々のスイーツの商品開発に深く関わる武井一仁シェフ。武井氏は、「オリーブといえばオイル」という既定概念にとらわれず、高い抗酸化作用を持つ薬効成分としてのオリーブリーフの機能性に着目し、クラリス農園の有機栽培オリーブを使いながら、世間にオリーブの新たな価値と魅力を広く伝えている。そうして市場に販売することが、同時に、ソーシャルファームに雇用の機会を生み出し、障がい者の安定就労へと繋がる。本ツアーでは、武井氏の振る舞うここでしか味わえないオリーブリーフパエリア、オリーブケーキ、オリーブティーを満喫しながら、同氏のオリーブの商品開発に懸けた想いとオリーブの新たな魅力に迫る。
オリーブの美味しさとオリーブ畑でそれを味わう楽しさに触れながら、その先に障がい者との共生、より良い支援の可能性について考えてみませんか。
日程・参加費
行きたい数:42
キャンセル料規定
イベント契約の成立後払戻しはできませんので、イベント内容を確認の上お申し込みください。