長野県伊那市長谷地区は、南アルプスの玄関口、山梨県と静岡県の県境に位置する中山間地の地域です。
人口は1700人くらい、山に囲まれて豊かな自然と、美和ダム(美和湖)が美しい場所です。平成18年に伊那市・高遠町・長谷村が合併し現在の伊那市となりました。今回ツアーを行う場所は旧長谷村にあたります。
いっぱいあって選べないですが、一つは国指定有形文化財にも指定されている熱田神社です。
本殿の彩色豊かで丹精込められた彫刻が美しいです。彫刻のなかには何匹か竜がいて、その1匹だけが玉を持っていて、その竜を見つけられるといいことがあると祖父から聞いていました。小さいころから行くたびに探して、場所を覚えるはずなのに、結局忘れるのか、隠れてしまうのか、毎回は見られない竜です(笑)
ゼロ磁場って知ってますか?磁力と磁力が打ち消しあってゼロになる場所です。そのゼロ磁場である分杭峠(ぶんぐいとうげ)が長谷と大鹿村の境界にあり、パワースポットとして知られるようになりました。
そのため、長谷は「気の里」と呼ばれることもあります。
大人になってみると、長谷にいたとき、村の人達から温かい愛をもらっていたんだなあって思います。給食は地場産率7割の時もあって、地元の人がとった松茸のごはんや、地元で飼育されているヨーロッパでは高級食材にもなるホロホロ鳥が給食にでたり、長谷ではいろいろな経験をさせてもらいました。
食だけをとっても子供達にいいもの、長谷を知るものを食べさせてくれていたんだなと感じます。
私自身、長野県に戻ってこようと思ったきっかけは中学時代に地域で過ごした時間でした。中学生の時に人がいなくなった奥の方の集落からバス停がなくなったり、合併で村がなくなるという話が出たり…人が少ない、人口減少てこういうことかと子供ながらに衝撃を受けました。
2015年、中学生が畑を耕し始めました。なぜでしょうか?
耕作放棄地を耕して長谷を守るためです。
長谷の景観は、山とダム湖と田畑でできています。山以外はほとんど人工の風景なんです。高齢化で農業の担い手が減り、耕作放棄地が増えれば、長谷の景観も守ることができません。
そこで伝統野菜の「内藤とうがらし」を栽培することになりました。長谷の新たな特産品を作ろうと出来上がったのが「内藤とうがらし」を使ったラー油「長谷の太陽」です。地元では売れ行きも好調で、11月には加工所登録も終わり、本格的に販売を始めます。
こんな中学生達の頑張りを見ていると、こちらも元気をもらえるし、応援したくなります。いつも長谷中を訪れると、すれ違う生徒が笑顔で挨拶してくれて、少しくすぐったいくらいです。思わずこちらも笑顔になります。
ぜひ、そんな中学生に会いに来てほしいです。
「伊那バスターミナル」に集合。
※高速バスの「伊那IC」というバス停は、伊那市駅から徒歩50分ほどかかるので、降りるバス停にはご注意を。
伊那市駅からは車で40分ほどで長谷に移動します。桜で有名な高遠を抜け、白山トンネルを通り、大明神(だいみょうじん)の坂をのぼると到着します。
自家用車の方は、長谷中学校に12:10までに集合してください。冬場は必ず冬用タイヤで来てくださいね!大明神の坂が上れないことがあります。
長谷中学校に到着したらまずは、ランチルームで給食です。みなさん自己紹介をしてもらいます。
献立:ごはん、牛乳、長谷の太陽の巻物、旬野菜の彩りあえ、雑穀せんべい汁
全国学校給食甲子園は、子供が喜び郷土愛を育む献立であることや、地場産物を活かした献立であることなどを競う食育を啓発しながら地産地消の奨励を目的とした大会です。
今回はそうした「長谷の太陽」や地元の方のつくる雑穀を使ったメニューが評価され、1700を超える応募の中から現在第三次予選を通過し全国24校に選ばれています。(2018年10月5日現在)お昼はこの給食を食べて頂きます。
長谷では、地域ぐるみで行う給食の地産地消が評価され、第一回給食甲子園で優勝しました。その後、野菜生産者の高齢化などにより、給食への地場産食材の納入が難しくなり、地産地消率が低下してしまいました。
「長谷の太陽」プロジェクトをひっぱってきたのが、長谷中学校の髙木校長先生。長谷の地域はどういう場所なのか、なぜ中学生が地域おこしで畑を耕し「長谷の太陽」をつくるのか、その思いを伝えてくれます。髙木校長先生の専門は社会。髙木校長先生の話を聞いて、私も改めて長谷の歴史や地域性を知ることができました。
「長谷の太陽」は中学生が学校の畑で育てている伝統野菜「内藤とうがらし」を使って作ったラー油です。はっきりとした辛味とオリーブオイルを使ったさわやかさの残るラー油は本当に美味しいです。結構辛いので量はお気をつけて。今年、中学校の加工所登録もでき、これから本格的に販売を始めます。
一緒に作ったラー油は、まずは直売所やお土産屋さん、近くのコンビニで販売される予定です。ラー油体験にはおみやげ付きなので、ぜひ味見してみてください。
これから販売に乗り出す「長谷の太陽」は、まだ知名度がありません。中学生の思いや、頑張りに共感してくださった方はぜひ体験をSNSでシェアして応援してあげてください。「長谷の太陽」がしっかり売れて続いていく活動にしていくことが、周りの人にできる応援のひとつじゃないかなと思います。
作ったラー油を味見したら、どんなメニューに使えそうか、アイディアや感想をシェアしましょう!
カレーフェスでは、中学生はソフトクリームにかけて販売していました。甘さと爽やかなラー油の味が意外にもあっていて美味しかったです。
男風呂・女風呂共に露天風呂・内湯が1箇所ずつ。それぞれにサウナが有ります。
南アルプス林道バスのバス停にもなっている仙流荘、登山客の利用も多いです。南アルプスを望む露天風呂も魅力です。
約20年農家民宿を続けている、蔵の宿みらい塾。名物の女将さんは、農水省が選ぶ農林漁家民宿おかあさん100選にも選ばれています。アルストロメリアをメインにお花の出荷農家でもあるこちらでは、アルストロメリアの花言葉「未来へのあこがれ」から「みらい塾」と名付けたそう。
囲炉裏端で長谷の味、香り、空気、ゆっくり流れる時間、おかみさんのおもてなしを体感したら、帰りたくなくなるかも。
夕食には女将さん、ご主人も同席してくれます。酪農家に生まれ農家に嫁いだ女将さん、農業から見た地産地消をご主人がわかりやすく話してくださいます。地産地消の食事を味わいながら、ぜひいろいろと聞いてみてください。
伊那市役所の方や地元の人も参加してくれると思います。
冬の長谷は寒い!というより、空気が痛い!だけど、空気が一番澄んで空がきれいに見えるのは冬だと私は思うんです。
長谷で見上げる星空は周りの電気も少ないから格別!今回は星空案内人に星空を案内してもらいます。
雨が降ったら、温かい部屋の中で星と長谷の話を聞きましょう。想像力を使って、ぜひ次に長谷に来た時の楽しみにしてください。
寒い外から戻ったら、素敵なカップでお茶と女将さん手作りの米粉シフォンケーキでホッと一息。お茶はみらい塾オリジナルブレンドのフルーツファンタジー。ブルーベリー、ラズベリー、ブラックカラント、ハイビスカスがブレンドされた色鮮やかでリラックスできるお茶です。
朝ごはんは朝日の差し込むサンルームで。
酪農家に生まれ、長谷の農家に嫁いだ女将さん。イベント、民宿運営など地産地消と田舎暮らしを伝える活動は多岐にわたり、講演会などでも講師を務めるほど。そんな市ノ羽幸子さんに、地産地消の現場をお話しいただきます。
みらい塾はアルストロメリアを主とした花の出荷をメインに行っている農家さんです。農業研修生の受け入れも国内外問わず幅広く行っています。
2日間を通してのラー油加工体験や、地産地消のお話し…皆さんで感想を共有してもらえたらと思います。
地域の農業を支える場所、地域住民の交流拠点、やりがいづくり…そんな地域の大事な拠点となる施設の一つが直売所です。
長谷の「気の里入野谷米」は美味しくて人気!5合のお土産サイズもあるのでオススメです。
自由時間です。伊那市駅まで送迎が必要な方は11:30にこちらを出発します。伊那市駅にて12:10頃解散です。
道の駅南アルプス村長谷には、食事処、カフェやパンやさんも併設されているので、ここでゆっくりして帰っていただくのもおすすめです。ここでゆっくり時間を過ごしたい方は、帰りは長谷循環バスのバス停(非持)から終点高遠駅まで行き、伊那市駅行のバスに乗り換えてお帰りください。バスの時刻は13:10、15:15、18:20です。(10月5日現在)
産直新聞社の羽場です。普段は直売所や農家さんを中心とした雑誌「産直コペル」をつくっています。小中学校時代を長谷で過ごし、そのなかで合併や人がいなくなった場所からバス停が消えていく経験をし、村やバス停、当たり前と思っているものは当たり前じゃないんだと衝撃を受けました。何かしなくてはと、大学は観光学部地域再生学科へ進学し、箱根、東京で働き、今年Uターンしてきました。現在は、お仕事でも長谷の地産地消の給食に関わらせてもらっています。
このツアーを通して、子どもへの食育体験、6次産業の加工体験、農家民宿で地産地消体験をしてもらえます。農業が守っているのは食だけじゃありません。この体験を通して、地産地消、食育を改めて考えてもらえたらと思います。
全校生徒45人の長谷中学校。地域おこしの担い手としてイベントの企画や、伝統野菜「内藤とうがらし」の栽培、「長谷の太陽」の加工、給食のための野菜作りなどを行っています。
彼らはなぜ、畑を耕すのか?それは美しい長谷の景観を守るためでもあります。長谷の風景は山とダムと田畑で彩られています。ダムも田畑も人工のもの。耕す人がいなくなれば荒廃し、美しい田舎の風景は見られなくなります。農業が守るものは食だけではないんです。自分たちで地域にできることを考え活動する中学生を、ぜひ応援しに来てください。
農水省の「農林漁家民宿おかあさん100選」にも選ばれているみらい塾。農家民宿を始め約20年のお宿です。アルストロメリアをメインにお花の出荷農家でもあるこちらでは、アルストロメリアの花言葉「未来へのあこがれ」から「みらい塾」と名付けたそう。立派な昔ながらの農家の家と、温かいおもてなしに国内外問わずリピーターの多いお宿です。
星空はただきれいと眺めてもいいんですが、見方を知っている人から話を聞くとさらに面白いんです。
道の駅南アルプス村長谷の一角で直売所を営む「ファームはせ」さん。地域の小さな拠点施設として、食事処すずなの運営や域外販売も行っています。高齢化で野菜生産者が減るなか、工夫しながら運営しています。
伊那市長谷溝口に住み、溝口地区の10年後、20年後に向けて活力ある地域を創造したいと思い、立ち上がったプロジェクトです。住まい、暮らし、仕事の3つを柱に地域の未来を考え活動しています。溝口区は、伊那市の「田舎暮らしモデル地域」に指定されています。
取消日区分 | 宿泊旅行 | 日帰り旅行 | |
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旅行開始日の前日から起算してさかのぼって | 20日目-11日目 | 20% | - |
10日目-8日目 | 20% | ||
7日目-2日目 | 30% | ||
旅行開始日の | 前日 | 40% | |
当日の集合時間まで | 50% | ||
旅行開始後の取消しまたは無連絡不参加 | 100% |