はじめまして、マメ子です。
香美町に生まれ育ち、進学を機に地元を離れたものの、6年前にUターンしてきました。現在、香美町社会福祉協議会で、地域福祉の仕事をしています。
香美町は少子高齢化が進み、農村部では特に限界集落と呼ばれるような、10軒以下の集落も増えてきています。そんな集落で聞こえてくるのは「田舎だから仕方ない」「不便だし何もないから」「年寄りばっかりでどうしようもない」といった諦めの声・・・。
田舎だけど、不便だけど、素敵なところや魅力はある!!きっと、当たり前すぎて気づいていないだけ。
だったら、外から来た人が感じる地域の魅力を「写真」で表現してもらって、それを地域全体で共有することで、みんなで、自分達の住んでいる地域について考える機会にできればと思い、企画しました。
・・・が、いざツアー企画をしてみると、「奥佐津で何ができるのか?」「もう一度来たい!と思ってもらうには?」と一人で考えこむ日々・・・
そんな中「奥佐津でツアー企画をしている方いるよ!」というお話があり、紹介していただいたのがまるちゃんでした。「一緒にやりましょう!」と猛アタックをかけ、めでたく共同企画することとなり、チーム「マメまる子」が誕生しました!!
香美町は、兵庫県の北部に位置しており、人口は約1万8千人ほどです。旧町村で分けると山側と海側に分かれており、それぞれ地域によって環境が違います。海・山・川に囲まれ、四季を感じることができ、松葉ガニなどの漁業、梨などの農業、但馬牛などの畜産業と自然に恵まれた産業があります。
ざっくりと香住区の赤い〇のあたりが奥佐津地域です。
今回の舞台は、香美町の中の“奥佐津(おくさづ)”という地域。香美町の中でも海沿いの東側に位置し、「佐津川」の源流近くから河口近くまで、川に添って細長く広がる山間部の地域です。
バスは一日3本。駅は無し。商店も無し。田んぼと畑が広がる、ひたすらのどかな農村です。多くの神社や古墳などが昔から現在まで守り継がれています。
奥佐津には駅が無い・・・なので、集合場所は最寄駅「佐津駅」で集合です。
【11時10分佐津駅集合】
《飛行機でお越しの場合》
東京方面から:大阪(伊丹空港)を経由し、但馬空港9:20着の飛行機でお越しください。お迎えに行きます。
大阪方面から:但馬空港9:20着の飛行機でお越しください。お迎えに行きます。
《電車でお越しの場合》
大阪方面から:JRで城崎温泉を経由し、佐津駅10:43着の汽車でお越しください。
鳥取方面から:11:07佐津着の汽車でお越しください。
姫路方面から:JRで豊岡駅を経由し、佐津駅10:43着の汽車でお越しください。
レトロな木造駅舎がかわいい無人駅。到着直後から写真を撮りたくなること間違いなしです。
ただし、特急列車が止まらないし、ワンマン列車は前の車両しかドアが開きません・・・ご注意を。
今回のツアーの拠点となる下岡公民館です!
奥佐津には、宿など無い!ので、下岡区の公民館をお借りします。
和室、台所、会議室あり。エアコン完備。奥佐津の公民館の中で、一番でかいテレビがあるのがここ。奥佐津随一の快適な公民館です。
ここで改めて全員で自己紹介をしましょう。
写真を通して自己紹介をしたいと思います!あなたの地元で撮影した写真など、お気に入りの写真を持ってきてくださいね!
腹が減っては戦はできぬ、腹が減っては写真は撮れぬ・・・ということで、まずは昼食。
奥佐津には飲食店も無いので・・・奥佐津の方が佐津駅前でやっている居酒屋「たぬきさん」
メニューは一応存在しますが、常連さんが多く「適当に作ってー」と注文するお客さんがほとんど。
飲んだら誰かに迎えに来てもらうか泊まるか、が常識の奥佐津民ですが、こちらのお店なら閉店まで飲んで、「大将連れて帰ってー!」という裏技が使えます。笑
こちらで昼食、としたいところですが、店内は10人入ればギュウギュウなので、今回は特別にお弁当を作ってもらいました。
奥佐津には、誰が見ても撮影ポイントだ!といえるような場所は無いかもしれません。
だからこそ、みなさんに自分だけの撮影ポイントを見つけてほしいと思います。
まずはみんなで、下岡会館周辺を散策。ウォーキングマップを見ながら、ざっくり奥佐津の全体像をお伝えいたします。
その後、各自自由に散策スタート。景色と共に、ラブリーなばあちゃんや渋いじいちゃんたちを、ぜひ撮影していただきたいと思います。
各所にモデルさんを配置しておりますので、地図を見ながら、見つけて声をかけてください!
モデルその①
てるちゃん(写真右)
年齢:80歳
畑仕事や家事をこなす、働きもの。料理上手でお世話好き♪
モデルその②
としこばあちゃん
年齢:84歳
家から徒歩5分の畑で、現役で畑仕事をこなす元気なばあちゃん。
ノリの良さはナンバー1。
モデルその③
きいっつぁん
年齢:78歳
ぱっと見、強面に見えますが・・・
とにかく、駄洒落を言うチャンスを常にうかがっています。笑
モデルその④
木下のお父さん
年齢:80歳
あんこ大好き。趣味はカメラ!いつも行事の写真を撮ってくれています。
「いっつも撮るばっかりで、自分の写真あらへん」とおっしゃっているので、この機会にたくさん撮ってあげてください。笑
山村で農村の奥佐津。本日のメニューは炊き込みご飯と猪鍋です。
せっかくなので、地元の食材を使いたい!ということで。
一人暮らしのおじいちゃんやおばあちゃんなど、野菜作りをしているけど、余らせて捨ててしまう・・・という方々から食材をわけてもらいましょう!
みなさん車に乗られないため食材を公民館までもってこれません。みんなで、お家へもらいに行きましょう!!
①猟師 ひろっさん
ベテラン猟師さん。毎年、地元の老人会で猪なべパーティを開催する。
ジビエというと、匂いやクセがあるんじゃないかと思われがちですが、ひろっさんの捌いた猪肉は匂いも気にならず、上質の赤身肉。
②弥吉さん
独り暮しのじいちゃん。
奥佐津で一番山奥の集落に住み、家の裏山で野菜を作っています。標高が高く気温差があるので、美味しい野菜ができるのです!
③ヨシくん
本業は大工さん。だけど、椎茸となめこを栽培しています。
そうか、大工さんだから、ホダ木(きのこの菌を植える木)には困らないのね。
④米地みそ工場
奥佐津の名産品。米地(めじ)という小さな集落で製造されている、塩分ひかえめでやさしいお味の味噌。奥佐津の住民はもちろん、京阪神からもわざわざ買いに来る方もある一品。
⑤漬物名人 よねこさん
年齢:83歳
スコップで広大な畑を一人で耕す、スーパーおばあちゃん。
自家製野菜の漬物は絶品。
奥佐津を散策、写真撮影の後は、矢田川温泉でゆっくりリラックス~♨
たくさん歩いて活動した疲れを癒しましょう。
※矢田川温泉入浴時は別途入浴料が¥620かかります。
夕食は、おばあちゃんの炊き込みご飯と、地元の猟師さんがしとめた猪肉と鹿肉のお鍋!
料理上手なばあちゃんたちが調理してくれますが、せっかくなのでみんなでお手伝いして、ばあちゃんたちの技を教えてもらおう!地域の方が提供してくれた農村の秋の味覚。くれた人の顔を思い浮かべながら食べましょう。
みんなでたくさん話して、この機会に地域の方に色々聞いておくと、次の日の作業に役に立ちますよ♪
今日撮った成果の写真を紹介し合って奥佐津の魅力をみんなで共有しましょう!
飲みにケーションでお互いの地域のことを話す良い機会にもなる!
会館から徒歩5分の朝市で、採れたて新鮮野菜や漬物などを仕入れましょう。
みんなで協力して、朝ごはんを作ろう。
(味噌汁、ご飯、お漬物)
撮った写真の中から、これは!と思う5枚を選びます。
なぜこの写真を撮ったのか、というキャプションもつけておきましょう。
可能なら、写真に映っている方や場所について、地域の方にインタビューしてみても面白いですね。
自分の自己紹介も忘れずに書いておいてくださいね。
自分の作品が完成したら、会場づくりもみんなでしましょう!
田舎の公民館をどんな写真展会場に変身させられるのか・・・?
地元の方々の中にも、カメラ好きさんはいらっしゃいます。
地元の方々が撮った奥佐津の写真と、みなさんが撮った写真を一緒に飾って、コラボ写真展を開催して、地域の方々にも見に来てもらいましょう!
知っているはずの風景がステキな作品になる。知っている人が素敵な写真になっている・・・。きっとみなさん驚き、喜び、奥佐津地域に新しいエネルギーが生まれると思います。ぜひ、来場者の方ともたくさん交流してくださいね。
このコラボ写真展を地域の方が集落の枠を超えて集まる「つどいの場」にしましょう!
生まれも育ちも仕事も奥佐津、というマメ子。(写真左)
香美町出身の大学生、まるちゃん。(写真右)
年齢も環境も異なるふたりですが「奥佐津」というキーワードでつながり、ご縁があってチームを結成。
マメ子の人脈と機動力。まるちゃんのフレッシュな感覚と発想力で、お互いの得意を活かし、苦手を補いながら企画させていただきました!
こんにちは。中村真里菜と申します。私は、小さい時に香美町香住区に引っ越してきて、高校卒業まで過ごしてきました。現在は、社会福祉士になるために、大学で勉学に励んでいる4年生です。私は、卒業後は香美町に戻ってきたいと考えており、香美町と似た環境で学べば、その経験を活かせるのではないかと思い、岡山県の美作大学に進学しました。大学では、自主ゼミで実際に地域に入って活動し、地域住民、専門職の方と協働して、地域の生活課題などについて考えてきました。この経験をもとに改めて実習等を通して香美町を見てみると、自分の住んでいた地域では、近所同士の付き合いはあるものの、他の地域では当たり前ではないということに気づきました。将来、香美町に帰ってくるときに何か考えられることはないかと思い、今回の企画を立てました。今回の企画で、地域住民の方が関わるきっかけとなるといいなと考えています。
生まれも育ちも奥佐津、10年ほど地元を離れていましたが、6年前にUターン。現在は香美町社会福祉協議会で地域福祉のお仕事をしています。各集落のサロンや行事、お祭りなどに図々しくお邪魔し、みなさんとお茶を飲んだり、ゲームをしたり、掃除をしたり、掃除のお手伝いをしたり、時には一緒に食事をしたり。
特に高齢者の方と関わる機会が多く、優しくて働き者で、味があってラブリーなじいちゃんばあちゃんに囲まれながら、日々楽しく暮らしております。
「香美町大好き!!」な仲間を増やすべく、細々と活動しています。奥佐津地域は地元であり、仕事で担当地域に含まれているのでまさにホーム。
「いくえもん(屋号)の洋子ちゃん」で奥佐津では大体通じます。