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ミャンマーで平和の苗を植える!八角平和計画を通じ人間の安全保障を考える

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体験する・接する事が難しい、紛争や難民の問題を、人間の安全保障というキーワードから、難民・国内避難民、元紛争地の行政に携わる人との交流を通して考える。また、自らの手で八角の苗を植える等、現地の社会問題へ直接関わることで、全ての人ができる参加型の平和構築を行う。

日程・参加費

行きたい数:55

団体紹介

Display organization

Barefoot Doctors Group OKINAWA/MYANMAR

身体・精神・社会的な健康と、日本・ASEAN・世界の平和構築を、地域・自立支援を重視した社会的企業により目指します。

「八角平和計画」クラウドファンディング/Myanmar from Hirokazu KISHIDA on Vimeo.

行き先

ミャンマー連邦共和国 [ 地図を見る ]

集合場所

タンダウン・ジー地区のクリスチャン・ゲストハウス(首都ヤンゴンより北に約240km)

特徴

1 . ミャンマーカレン州の紛争元当事者との交流

軍・カレン州農業省関係者をはじめとする関係者や、平和条約調印を予定しているカレン州元武装勢力の関係者との交流を通して戦争/紛争・難民問題・安全保障問題に関わる出来事を疑似体験できます。
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2 . 植林活動

抗インフルエンザ薬「タミフル」の原料である八角の苗を自らの手で植林、平和の株主となることで、地域の、国の、世界の安全保障を構築する一員として、社会課題解決への参加ができます。
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3 . 2日に渡るボリュームたっぷりの現地ツアー

学びや交流だけでなくミャンマーを心置きなく楽しめるような現地ツアーとなっています。日本人スタッフ/日本語堪能なミャンマー人スタッフがサポートしてくれるので、安心してミャンマーでの時間を過ごせます。
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行程

1 日目

15:00 カレン州タンダウン・ジー地区のクリスチャン・ゲストハウス集合
   ――※英表記 : Christian Guest House, ThanDaungGyi Township

15:30 カレン州農業省関係者のレクチャー(英語:同時通訳あり2時間)
   ――紛争の歴史とタンダウン・ジー地区の問題について、関連する場所の見学も!

18:00 休息後、レストランで夕食・交流
   ――実際にミャンマーで活動する方と意見交換!

21:00 解散
[食事] 朝食:× 昼食:× 夕食:◯
2 日目

10:00 八角植樹地域に集合、植樹実施「参加型の国際協力」
   ――自ら平和の苗を植えます!

12:00 ランチョンセミナー/テーマ「ミャンマーの少数民族の課題」
   ――元武装勢力指導者・国内避難民当事者の貴重なレクチャー

15:00 ワークショップ/テーマ:「国際協力」
   ――安全保障と国際協力を参加者みんなで考えます

17:30 解散
[食事] 朝食:× 昼食:◯ 夕食:×

問題意識

 昨今、メディアで頻繁に難民問題が取り上げられています。本ツアーで訪れるミャンマーでは、国内での政情不安や、少数民族が独立を目指して政府に対して起こした武装蜂起のために、多くの人々がタイ国境地域に逃れ、難民·国内避難民となりました。2008年の民主化を経て、国内紛争の停戦合意が進んでいますが、難民・国内避難民を取り巻く生活・社会環境は未だ整っていません。
 ところで、日本も国際的に見て数は少ないものの、世界各国からの難民を受け入れており、そのうち最も多いのはミャンマー出身の難民です。この意味でミャンマーの難民は私達にとって非常に身近だといえるでしょう。

 人間の安全保障において、「教育」と「医療」はその根幹をなしています。しがって多くの国際人道援助団体はこれまでも様々な支援活動のなかで、ミャンマーにおいて教育・医療を提供してきましました。しかしながら、ミャンマーでは一向に生活は良くならないうえ、人々の不安や不満が渦巻いています。こうした状況の根底には、貧困の問題があります。貧困はえてして紛争の火種になりますが、ここ、ミャンマーにおいてもそれは変わらないのです。

 さて、ここで一旦、日本に目を向けてみましょう。冬になると、誰もがインフルエンザの流行を恐れて会社でも学校でも、電車·バスでの通勤·通学でも、最近では家の中でもマスクをつけています。感染予防の液体石鹸や消毒スプレー、ウイルス除去シートや空気清浄機など、インフルエンザ予防にありとあらゆる手段がとられています。イラストがプリントされたマスクまで売られ、まさしくファッション(流行)と呼べるレベルに達したこの現象の背景には、致死性インフルエンザの予防という命に関わる問題があります。
 今から100年前、スペイン風邪(インフルエンザ)が猛威を振るい、世界で5000万人近くが死亡しました。当時、常夏の島·現在ラグビーでも有名なサモア諸島では島の約1/4の人口が失われ、国が滅びかけました。さて、2009年には中国で、去年はインドで、そうした致死性の高いインフルエンザが発生しましたが、幸い抗インフルエンザ薬「タミフル」の備蓄があったことから、世界の安全保障を揺がす問題にはなりませんでした。ですがもしこうした緊急事態が、そうした備蓄のない貧しい国で起こったらどうなるでしょうか。実際に国が滅びる可能性もあるうえ、日本への影響もないとは限りません。
 タミフルはまもなくジェネリック医薬品として製造・販売が可能となりますが、実はその原料の「シキミ酸」は香辛料にも使われる「八角」から抽出されるものです。ですが、八角の栽培地は世界の数か所に限られており、気候変動や地政学的な観点を考慮するなら、リスク分散のために栽培地域を散在させた方がいいといえます。

 2023年には安く、製造・販売が可能となるタミフルと、安定供給が必要とされる「八角」。この安全保障上きわめて重要な医薬品と原料を、複雑な歴史的背景から人間の安全保障が脅かされている地域で作り、世界の備蓄とし、緊急事態に備えます。これが「八角平和計画」です。
 長年の軍事闘争のため貧困に喘ぐミャンマーの、難民·国内避難民問題で苦しむ少数民族地域や麻薬依存経済問題で悩む国境地域での事業は、雇用を創出し、産業を育て、ミャンマー国内の平和構築にも貢献します。また、八角とタミフルをミャンマーにおいて安定的に製造することができるようになれば、世界的な混乱を招きかねないインフルエンザのパンデミックに対する複合的な防御体制を整え、国際的な平和構築も可能となります。

 以上を踏まえて、本ツアーではまず、カレン州農業省関係者のもと、ミャンマーの紛争の歴史と、緩衝地帯タンダウン·ジー地区の抱える問題について学び、また関連する場所の見学も踏まえ、紛争や戦争の現実を認識します。さらに「タミフル」の原料である八角の苗を自らの手で植林、平和の株主となることで、地域の、国の、世界の安全保障を構築する一員として、社会課題解決に自ら参加します。加えて元武装勢力指導者·国内避難民当事者のレクチャーでミャンマーの少数民族の課題についても学んでいきます。 
 ローカルな人間の安全保障とグローバルな平和構築を両立せんとする、「八角平和計画」。その現場で当事者から難民問題を学び、自ら平和の苗を植えることで、なかなか自分事として考えられない「難民」や「パンデミック」といったテーマをより身近に感じ、考えられるようになることを目指します。

日程・参加費

行きたい数:55

キャンセル料規定

イベント契約の成立後払戻しはできませんので、イベント内容を確認の上お申し込みください。

参加者の声

  • 初めての東南アジア、ミャンマー。旅行前の心配事も多々ございました。 しかし結論からいうと物凄く良いところでした。自分がいつもアメリカから日本に帰国するときは、「あーやっと帰れる、うれしいなー」って気持ちがあったのをはっきりと覚えているのに、ミャンマーに関しては本当に帰るのが嫌で嫌で泣きそうになるぐらい、居心地が良い国でした。 実は自分が知らされていないだけで、本当はミャンマー生まれだったのかもしれません。 今回は八角平和事業への参加を通して人間の安全保障について考える、というテーマのスタディツアーに参加させていただきました。 この八角平和事業というのは、barefootdoctorsという団体の方々の活動のうちのひとつで、ミャンマー内でインフルエンザの治療に用いるタミフルの原材料になる八角の木(現在ほぼ中国でしか栽培されていないので、安全保障上、事故などで八角が供給できなくなるリスクを分散する必要がある)の植樹と収穫・加工までを現地の方々と行うことで、安定的な雇用創出と持続的な事業経営で産業として育て上げることで、紛争の影響を受けた国内避難民の帰化につなげて平和構築に貢献するという壮大なプロジェクトです。 ThanDaungGyiという、つい1年半前まで内戦が行われていた地域で活動は展開されていました。現在は停戦中で、今後の平和構築を進めていくことが大きな課題です。 言語・宗教の違いによる民族間の対立と国内紛争にとどまらず、ゴミの扱いやインフラ不備など公衆衛生に関するもの、国内政治の選挙管理や文官・武官の権力問題、文化的・慣習的側面からみたミャンマー人とのビジネストラストの構築の難しさ、国内格差・貧困問題、交通マナー、etc…ミャンマーという国は、一言でいってしまえば社会問題の見本市のような場所でした。 どれも問題の根は深く、ハード・ソフトの両面からアプローチしていかないと解決できないようなものばかりです。(現地の人が切実に解決を望むイシューと、先進国の人が見出すイシューが必ずしもマッチしないことには注意しなければなりませんが) それでも、自分の目からみたミャンマーの人々の暮らしは、困難な状況に置かれつつも生き生きとした喜びに満ち溢れていて、自分もこの中でずっと暮らしていたいと本気で考えてしまうぐらい、とても幸せなものにみえました。 政治学の定義するところの安全保障の要件をギリギリ満たしているような環境に生きる人々の暮らしの方が、安全で豊かといわれる日本に暮らす人々の暮らしよりも輝いているように感じられたのはある意味衝撃的でした。 電気やネット、清潔な水道・トイレもほぼないような場所でしたが、ミャンマーの人々はウイスキーを回し飲みして歌ったり語ったり、季節の果物に舌鼓を打ち、風景と雨を心から楽しんだり、車のオーディオプレイヤーでウェットな恋の歌や、それとは対照的な流行りのメタルに耳を傾けてみたり…彼らの生活はとてもステキでした。たくましく生きるミャンマーの人々と共に、豊かでおだやかな時間を過ごせて、本当に幸せでした。 帰国してから、自分が今まで信じていた「幸せ」について問い直すことが多くなりました。自分が本当の意味で幸せになれる環境は、必ずしも慣れ親しんでいる場所の中にあるとは限らないのかもしれません。 ふつうのツアー旅行ではある国についてここまでディープに学べたり、現地に住む紛争当事者の方々などと深く交流したりすることもできなかったと思います。本当に学ぶことの多い、良い旅でした。 スケジュールがあえばぜひまた夏頃にいきたいです!ミャンマー、本当にいい国でした!
    神奈川県 男性 28歳 (2016年05月20日(金) 〜 05月21日(土) 参加)

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企画者メッセージ

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美河正浩

世界中で大きな課題となっているにもかかわらず、日本人にとっては何か遠い世界に感じられてしまう難民問題。単なる国際協力ということではなく、日本や世界の未来作りのために、難民の生まれる背景や状況、世界のパンデミック対策につながる難民支援の取り組みを学ぶのはとても重要と感じます。

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